1. MCCBとは?
MCCBは Molded Case Circuit Breaker(モールドケース・サーキット・ブレーカー) の略で、日本語では「配線用遮断器」と呼ばれます。
過負荷や短絡(ショート)による異常電流から回路と設備を守るためのブレーカーで、工場・ビル・商業施設はもちろん、住宅の主幹ブレーカーとしても広く使用されています。
2. 「Molded Case(モールドケース)」の意味
- Molded(モールド):樹脂を金型に入れて一体成形したもの
- Case(ケース):装置を覆う筐体
MCCBでは、絶縁性の高い樹脂ケースを使用し、内部の電気回路を完全に密閉しています。
これにより以下のメリットがあります:
- 感電や漏電を防ぐ高い安全性
- ほこりや湿気から内部を守り耐環境性が高い
- 金属製ケースより軽量・小型化が可能
👉 Molded Caseは、MCCBが 頑丈で信頼性の高いブレーカー であることを示す重要なキーワードです。
3. MCCBの役割と使われる場所
MCCBは次のような場面で使用されます。
✅ 過負荷保護
- 許容量を超えた電流が長時間流れた場合、配線の過熱や火災を防ぐために遮断。
✅ 短絡(ショート)保護
- 瞬間的に大電流が流れた場合、電磁トリップで即座に遮断。
✅ 使用場所
- 工場・ビルの配電盤
- 商業施設の動力回路(モーター、大型機器)
- 住宅の分電盤の主幹ブレーカー
4. MCCBの仕様と特徴
- 定格電流:15A〜2,500A(広範囲に対応)
- 遮断容量:10kA以上(短絡電流に強い)
- 動作方式:熱動作(バイメタル)+電磁動作(コイル)
- 調整機能:一部機種ではトリップ値を調整可能
- 極数:単相2P、三相3Pが一般的
5. MCCBとMCBの違い
| 項目 | MCCB(配線用遮断器) | MCB(小型ブレーカー) |
|---|---|---|
| 用途 | 主幹・動力・大電流回路 | 家庭の各回路(照明・コンセント) |
| 定格電流 | 15A〜2,500A | 6A〜60A程度 |
| 遮断容量 | 10kA〜数十kA | 数kA |
| 構造 | モールドケース(樹脂一体成形) | 小型で簡易構造 |
| トリップ調整 | 調整可能な機種あり | 固定 |
6. まとめ
MCCB(配線用遮断器)は、モールドケースで密閉された高耐久・高性能ブレーカーです。
「Molded Case」は、安全性・耐環境性・高い遮断能力を示す言葉で、工場やビルの大電流回路はもちろん、住宅の主幹ブレーカーでも多く使われています。



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